興福寺にお参り・国宝館編

2006年11月3日奈良・特別拝観

国宝館といえば阿修羅像

仮金堂の次に国宝館に行きました。

国宝館といえば、阿修羅像でしょう。
真冬のよく空いている時期に行くと、この像まで真っ直ぐに進みそこから動かない女性を何人もみかけます。
真剣に説教を聴く表情に引きつけられるものがあるのでしょう。

阿修羅は、血気さかんで闘争を好む鬼神の一種とされます。
仏教では天竜八部衆のうちの一つで、仏法の守護神とされています。

国宝館でも阿修羅像を含む乾漆八部衆立像が安置されています。
天平6年(734)に造立されました。

旧山田寺の仏頭もいいですよ

国宝館のスターは、阿修羅の他に仏頭があります。
銅造仏頭(旧山田寺講堂本尊)」といいます。
もとは飛鳥の山田寺(当時、仁和寺に所属)の講堂の薬師如来三尊像でした。
興福寺東金堂の宗徒が奈良まで無断で持ち帰り、文治3年(1187)に再建された東金堂の本尊としました。
この事件は無事和解したそうですが、背景にはまだまだ藤原氏と興福寺の力が強かったことがあるようです。

しかし、応永18年(1411)堂宇とともに火災に遭い、頭部だけが残りました。

円を描くように両眉からすーっと通った鼻筋、目は切れ長で唇は肉付き良く真一文字に結ばれています。
斜め横から見ると、小鼻と唇が一層力強く見えます。
もっと耳側に移動してみると、後頭部は顔面ほどの丸みがなくぺたんとしています。
なんとなくツタンカーメンのマスクを連想してしまいました。

これほど顔が美しいのなら、体躯はいかばかりであったかと想像がたくましくなりました。

国宝館はもとは食堂(僧侶が食事をする場所)に建てられました。
食堂の本尊がひときわ大きな千手観音菩薩立像です。
高さ5mあり、鎌倉時代の造立です。

Posted by 管理人めぶき