興福寺にお参り・仮金堂編

2006年11月2日奈良・特別拝観

興福寺の国宝特別公開

興福寺の「国宝特別公開2006」に行ってきました。
再建中の中金堂回廊基壇横に白いテントがあり、そこで共通拝観券を購入します。

まず仮金堂に行きました。
ここは享保2年(1717)に中金堂(本堂)が焼亡した後、仮の本堂として文政2年(1819)に建てられました。
以来、廃仏毀釈に遭って仮のままになっていました。

平成3年(1991)から中金堂再建計画が始まり、平成22年(2010)の興福寺創建1300年に向けて工事が進められています。
「国宝特別公開2006」はその工事の勧進(募金集め)でもあります。

仮金堂の仏像は、中金堂再建までここで仮住まいされています。

仮金堂にお参り

本尊は釈迦如来坐像です。
現在のものは5代目で、文化8年(1811)造立です。
江戸時代の仏像は全体的に雰囲気がスッとしているように思えます。
このお釈迦さまも同じで、スマートな印象です。

本尊の両脇侍は薬王・薬上菩薩立像です。
お釈迦さまの脇侍は文殊・普賢菩薩が一般的なのですが、ここでは薬王・薬上菩薩です。
法隆寺の本尊も同じです。

薬王・薬上菩薩は兄弟の仏さまで、良薬を持って衆生の心身両面の治療をするそうです。
将来は浄眼如来・浄蔵如来になると約束されているとか。
建仁2年(1202)に女性の菩提を弔うために造立されました。
身体の曲線や足のラインなど、秋篠寺の伎芸天を思い起こします。

向かって左側の薬上菩薩は、少し片膝が曲がっていて、いまにも歩き出しそうな雰囲気です。
病苦を持つ衆生を見つけ、声を掛けるために歩み出す、その一瞬を表しているように見えました。
右側の薬王菩薩は、立ったままに見えます。
その衆生に合った薬を調合して、声を掛けられた衆生が来るのをゆったりと待っているかのようです。

Posted by 管理人めぶき