東大寺二月堂修二会
東大寺では「修二会」の法会の本行の、「おたいまつ」が始まっています。
修二会は、東大寺二月堂の本尊の十一面観音にこれまで私たちが生きていく上で犯してきた罪を告白して許しを乞い、天下泰平、五穀豊穣、万民快楽を願う「十一面悔過(じゅういちめんけか)」という法会です。
2月20日から修二会を勤める練行衆が別火坊に参籠し、外界との交渉を断たれた中で修二会に備えます。
そして、3月1日から二月堂での修法に入ります。
その一環が「おたいまつ」です。
「お水取り」は、3月2日に福井県小浜市の神宮寺から「お水送り」によって送られた「お香水」を、若狭井から汲んで観音さまにお供えする行事です。
この日の「おたいまつ」はもっとも大きいもので、マスコミに報道されるのはこれです。
だからもっとも境内が混雑する日で入場規制もあるので、ご注意を。
「おたいまつ」は3月14日までおこなわれ、15日に満行になります。
この日に、13、14日におこなわれた「達陀」(だったん)の行の時に練行衆がかぶった帽子を幼児にかぶせると健康に育つといわれる「達陀帽いただかせ」があります。
お水取りが終わると春がやってくる、といわれます。
今年はその例外のようですが。