奈良県で一番大きな書店はここだ!(追記あり)
とうとう奈良市に大型書店が誕生
2016年8月、西大寺のならファミリー内にジュンク堂書店奈良店が開店しました。
2013年1月に近鉄奈良駅近くにあった啓林堂書店奈良ビブレ店が閉店。
売場面積500坪で蔵書数約40万冊、専門書が中心で奈良市では最大の書店でした。
こと地元奈良の本に関しては、図書館に匹敵するくらいの蔵書量でした。
3年経って、ジュンク堂書店が奈良県に初出店しました。
ジュンク堂書店奈良店は売場面積300坪、蔵書数約30万冊で、それまで大和西大寺駅前のサンワシティにあった啓林堂書店西大寺店よりも大きくなりました。
(啓林堂書店はジュンク堂書店奈良店をフランチャイズとして運営、本の供給は丸善ジュンク堂が行なっています。)
特色は、文庫・新書と参考書・資格書の多さと、広い児童書コーナーです。
開店当初は地元奈良の専門書が少ない(啓林堂書店西大寺店時代から激減)のと、WordPressの本が少ない上にマイクロソフトのワードの棚にありましたが、現在はどちらも改善しています。
ただ、古典や中世の専門書が少なくて、『枕草子』なんてあったっけ? という状態なので、私個人としては物足りないです。
イオンモール大和郡山に喜久屋書店あり
2016年、ならファミリーよりも一足早く改装オープンしたイオンモール大和郡山。
オープン当初から、喜久屋書店大和郡山店が入店しています。
リニューアルに伴い、売り場を移転しました。
移転した結果、狭くなってしまったような……
「730坪、50万冊」とサイトにありますが、これはオープン当初の情報で、今はそんなにないと思います。
こちらも児童書や参考書・資格書に力を入れています。
専門書は、工業系が多いかな。
ここも「『枕草子』なんてあったっけ?」ですが、ジュンク堂書店奈良店よりは品数があります。
やっぱりイオンモール橿原の喜久屋書店です
奈良県で一番の大型書店は、イオンモール橿原の喜久屋書店橿原店です。
蔵書数は不明ですが売場面積740坪で、奈良県最大です。
児童書、参考書・資格書、文庫本・新書本、一般書・専門書、コミックすべてバランスよく置かれています。
あえて言うなら、文庫本が上の2つの店よりも少ないかもしれません。
当然、『枕草子』がありました。
日本史は、天地開闢から飛鳥・奈良時代前半の次がいきなり平清盛になり、鎌倉時代の次は織田信長になって江戸・近代に進むという蔵書取捨選択の潔さがなかなか気持ちいいです。
(私が見つけられなかっただけかもしれませんが)
京都に行かずに、久しぶりに奈良で本屋を満喫した気分になりました。
私見: ジュンク堂では京都店が好きです
なんだかジュンク堂書店を悪く言うような形になってしまったので、フォローを。
私の好みは古典・宗教(仏教と神道)・歴史なので、どうしても専門書に目が行ってしまいます。
ジュンク堂書店の中で一番好きなのは、烏丸にある京都店です。
売場面積435坪で、近くにある丸善京都本店(書籍売場は820坪、100万冊)には及びませんが、人文系に強くて『枕草子』が一番多いところが気に入っています。
私見に追記: ジュンク堂では京都店が好きでした
2020年2月29日、ジュンク堂書店京都店が閉店しました。
出版不況とネット通販などの攻勢により売り上げが落ちたのに加え、外国人観光客が増えてオフィス街だった四条烏丸の客層が変わってしまったことも大きいとか。
追記: 宮脇書店がオープンしました
2018年4月、ミ・ナーラで宮脇書店奈良店が開店しました。
ミ・ナーラは元イトーヨーカドー奈良店の跡地に誕生した、「観光型複合商業施設」だそうです。
さっそく行ってきました。
宮脇書店は、元イトーヨーカドー奈良店3階の文房具売り場だったあたりにあります。
棚が低いので見渡しやすく、気軽に読める文芸・教養本が多いです。
バレットジャーナルなどの「手帳術」の本や、「大人の塗り絵」の本のコーナーがありました。
ほかの本も、「今の流行をおさえる」ものが主流です。
上に書いている、私の趣味方面の本はほぼ全滅……
専門書がないんですね。
でも、日本史の棚に、吉川弘文館の人物叢書『長屋王』はありました。これはおさえておかないと。
蔵書量は、平城宮跡を挟んで隣接するジュンク堂書店奈良店と比べると、7割くらいでしょうか。
あとの3割は文房具売り場ですね。こちらは品数が多いです。
駅前にあって、時間の空いたときに気軽にのぞく店、といった感じです。
追記2: 奈良 蔦屋書店がオープンしました
2020年4月、奈良県コンベンションセンター内に奈良 蔦屋書店が開店しました。
奈良県コンベンションセンターは「県内最大の会議場・観光交流拠点」として誕生しました。
奈良県警と県営プールのあった場所なので、新大宮駅とミ・ナーラの中間あたりになるでしょうか。
奈良 蔦屋書店は、奈良県コンベンションセンター内の観光振興施設の1・2階にあります。
「『文化に囲まれ、毎日、好奇心の扉を開く場』をコンセプトにしたライフスタイル提案書店」だそうです。
蔵書は16万冊。
1階ではスターバックスコーヒー・中川政七商店とコラボしていて、カフェと暮らしの雑貨が楽しめる書店のようです。
2階は学習参考書やコミックなどと、アートギャラリーやレストランスペースがあるそうです。
メインターゲットは30代女性から知的好奇心旺盛な50~60代。
奈良の専業主婦向けに食・暮らしの書籍と、「東京で流行しているカルチャーの発信」にとくに力を注いでいるとか。
新型コロナウイルスの流行が収まったら、行ってみます。