第56回 京の冬の旅 非公開文化財特別公開

京都・特別拝観

京都市観光協会主催の「京都デスティネーションキャンペーン 第56回 京の冬の旅」、今回のテーマは「京都が誇る国宝・重要文化財級の建築の美」と「茶人ゆかりの禅寺」です。

令和2(2020)年、ユネスコ無形文化遺産に「伝統建築工匠の技:木造建築物を受け継ぐための伝統技術」が登録されました。
また、令和4(2022)年は茶人の千利休生誕500年・茶人の織田有楽斎没後400年にあたります。

「第56回 京の冬の旅 非公開文化財特別公開」開催概要

期間: 令和4(2022)年1月8日(土)~3月18日(金)
時間: 10時~16時30分 (16時受付終了)
料金: 1カ所 800円

公開寺院: 建仁寺塔頭 正伝永源院 / 智積院 / 東福寺 法堂・東司 / 東福寺 三門 / 大徳寺 聚光院 / 大徳寺 大光院 / 興聖寺 / 報恩寺 / 仁和寺 御殿・庭園 / 東本願寺 御影堂門 / 東寺 五重塔 / 醍醐寺 三宝院 / 西本願寺 書院 / 醍醐寺 五重塔

※ 公開の期間、時間、拝観料は寺院によって異なりますので、「【京都市公式】 京都観光Navi」または京都市観光協会Facebook「京都観光上ル下ル」で最新の情報を確認してください。

今回もインターネットでの事前予約優先制です。
当日に空きがあれば、予約をしていない人も拝観することができます。

予約は2021年度 第56回「京の冬の旅」文化財特別公開 拝観予約受付(京都市観光協会 DMO KYOTO) から
(予約フォーム内で拝観希望箇所を選択することができます。)

京都の木造建築美を愛でる

京都には日本最大級の木造建築物がたくさんあります。

智積院
桃山文化を伝える 華麗なる障壁画と庭園

期間: 【1期】1月8日(土)~30日(日) 【2期】1月31日(月)~2月28日(月)
時間: 9時~16時30分 (16時受付終了)
料金: 900円(通常公開箇所も含む)

密厳堂(みつごんどう)・三部権現社・求聞持堂(ぐもんじどう)は、京の冬の旅初公開です。
昨年の「第55回 京の冬の旅」で初公開される予定でした。
1期で公開されます。

智積院は豊臣秀吉が長男の鶴松(棄丸)の菩提を弔うために天正19(1591)年に建立した、祥雲寺に始まります。

根来寺の僧の玄宥が徳川家康に豊国神社の社領を与えられたため、祥雲寺と合わせて寺域を拡大させました。

桃山時代の障壁画25面(国宝)は、長谷川等伯と息子の久蔵ら一門の作です。
盗難と災害が重なり、現存している作品は往時の半分だけです。

庭園は千利休好みで、中国の廬山の景色をかたどって作ったと伝わります。

1期で公開される密厳堂は境内最古の建物で、真言宗中興の祖の興教大師覚鑁の尊像が安置されています。
智積院の鎮守の神を祀る三部権現社では、拝殿の天井の「龍図」が拝観できます。
求聞持堂ではご本尊の虚空蔵菩薩にお参りできます。

2期は、貴賓館として昭和33(1958)年に建設された宸殿では、堂本印象筆「婦女喫茶図」「松桜柳の図」などの障壁画が公開されます。

予約は「智積院〈56回京の冬の旅〉#01S | 2021年度 第56回「京の冬の旅」文化財特別公開 拝観予約受付(京都市観光協会 DMO KYOTO)」へ。

事前予約優先で、希望日時の直前まで申し込みや変更が可能です。

交通

最寄り駅: 最寄り駅: 京阪 京阪本線 七条駅

東福寺 法堂・東司
堂本印象の「蒼龍図」と重要文化財のトイレ!

期間: 1月8日(土)~3月6日(日)
時間: 10時~16時30分 (16時受付終了)
料金: 800円

法堂は京の冬の旅初公開、東司(とうす)は15年ぶりの公開です。

九条兼実の孫の道家が祖父の菩提寺として嘉禎2(1236)年に発願、延応元(1239)年にまず1堂を上棟し、聖一国師(円爾弁円)を招いて開山としました。

法堂は文永8(1271)年に仏殿などとともに完成し、応仁の乱にも耐えましたが、明治14(1881)年に仏殿とともに焼失してしまいました。
現在、本堂が法堂を兼ねています。本堂は昭和9(1934)年の再建で、昭和前期最大の木造建築です。
禅宗寺院では法堂の天井に龍が描かれていますが、東福寺の本堂の天井の「蒼龍図」は堂本印象が手がけました。

東司(重文)は室町時代の建築で、「トイレ」のことです。現存する最大で最古の禅宗寺院の貴重な遺構です。

予約は「東福寺 法堂・東司〈56回京の冬の旅〉#01T | 2021年度 第56回「京の冬の旅」文化財特別公開 拝観予約受付(京都市観光協会 DMO KYOTO)」へ。

事前予約優先で、希望日時の直前まで申し込みや変更が可能です。

東福寺 三門
国宝に登る! 楼上に広がる浄土の世界

期間: 1月8日(土)~3月6日(日)
時間: 10時~16時30分 (16時受付終了)
料金: 800円

思遠池の北側にある三門(国宝)は、応仁の乱で焼失後、応永12(1405)年に足利4代将軍義持が再建したもので禅宗の三門では現存最古です。
唐様(禅宗様)・和様・天竺様(大仏様)の3つの寺院建築様式が巧みに取り入れられています。
楼上の天井は兆殿司(明兆)・寒殿司が彩画し、極彩色の空間が広がっています。
木造の釈迦如来像と十六羅漢像が安置されています。

予約は「東福寺 三門〈56回京の冬の旅〉#01U | 2021年度 第56回「京の冬の旅」文化財特別公開 拝観予約受付(京都市観光協会 DMO KYOTO)」へ。

事前予約優先で、希望日時の直前まで申し込みや変更が可能です。

交通

最寄り駅: JR 奈良線 東福寺駅 / 京阪 京阪本線 東福寺駅

仁和寺 御殿・庭園
「名勝」指定記念 御殿庭園が回遊式に!

期間: 1月8日(土)~3月18日(金)
時間: 1月・2月 9時~16時30分(16時受付終了) 3月 9時~17時(16時30分受付終了)
料金: 1000円(通常公開箇所含む)

京の冬の旅18年ぶりの公開です。

仁和寺は仁和2(886)年に光格天皇の勅願で建設に着手されましたが、翌年に崩御したため宇多天皇が遺志を継いで仁和4(888)年に落慶法要が行なわれました。
宇多天皇は仁和寺で出家して初代住持となり、代々親王が住持を務める門跡寺院として栄えました。

武家政権の確立などで衰退しましたが、江戸初期に21世覚深法親王が徳川3代将軍家光の援助を受けて、御所の紫宸殿や清涼殿を移築して再建しました。

現在「御殿」と呼ばれる建物のうち、本坊表門(重文)は旧御室御所の台所門、宸殿の小書院の襖絵は原在中や谷文晁の筆によります。黒書院は旧安井門跡の寝殿を移築したもので、襖絵は堂本印象筆です。

令和3(2021)年3月に国の名勝に指定された「仁和寺御所庭園」は、元禄3~4(1690~1691)年に作庭されたと伝わります。
大正時代に7代目小川治兵衛が整備・作庭した庭園に、今回は特別に建物から降りて鑑賞することができます。

予約は「仁和寺 御殿・庭園〈56回京の冬の旅〉#01Z | 2021年度 第56回「京の冬の旅」文化財特別公開 拝観予約受付(京都市観光協会 DMO KYOTO)」へ。

事前予約優先で、希望日時の直前まで申し込みや変更が可能です。

交通

最寄り駅: 嵐電 北野線 御室仁和寺駅

東本願寺 御影堂門
「お東(ひがし)さん」の入口 日本一高い木造楼門初公開!

期間: 1月8日(土)~3月18日(金)
時間: 1月・2月 10時~16時(15時30分受付終了) 3月 10時~16時30分(16時受付終了)
料金: 800円

京の冬の旅初公開です。

東本願寺は「お東さん」、西本願寺は「お西さん」と呼ばれます。
正式なお寺の名前は真宗本廟といい、宗祖親鸞聖人の御真影(ごしんねい)を安置する廟堂(現在の御影堂)と、本尊を安置する本堂(現在の阿弥陀堂)からなります。

教如上人は、豊臣秀吉から天正19(1591)年に京都堀川七条に寺地を与えられて大坂(石山)本願寺を移転させました(現在の西本願寺)が、隠退させられます。
慶長7(1602)年に教如上人は徳川家康に烏丸六条・七条間の寺地を与えられ、新たな本願寺を創設しました。
これがお東さんです。

御影堂門(重文)は、世界最大級の木造建築の山門です。
日本一高い楼門(二重門)でもあります。
兵火で焼失し、明治44(1911)年の再建です。

今回は楼上に登ることができ、はるか東山連峰や京都市内の眺望を楽しむことができます。

予約は「東本願寺 御影堂門〈56回京の冬の旅〉#02a | 2021年度 第56回「京の冬の旅」文化財特別公開 拝観予約受付(京都市観光協会 DMO KYOTO)」へ。

事前予約優先で、希望日時の直前まで申し込みや変更が可能です。

交通

最寄り駅: JR ・ 近鉄 京都線 ・ 地下鉄 烏丸線 京都駅 / 地下鉄 烏丸線 五条駅

東寺 五重塔
京都の象徴(シンボル) 日本一高い五重塔

期間: 1月8日(土)~3月18日(金)
時間: 8時30分~17時 (16時30分受付終了)
料金: 800円(通常公開箇所を含む)

東寺は正式には教王護国寺(きょうおうごこくじ)といいます。

延暦13(794)年の平安奠都の頃に羅城門の東に東寺、西に西寺が建立されたといわれます。
唐から戻って高野山にいた弘法大師空海は、弘仁14(823)年に嵯峨天皇に東寺を与えられ、真言密教を具現化する大伽藍を建立しました。

五重塔(国宝)は弘法大師が講堂の次に着手しました。
たびたび炎上し、現在のものは寛永21(1644)年に徳川3代将軍家光により再建されました。

京都のシンボル的存在であり、現存するなかでもっとも高い五重塔です。
五重塔の心柱を大日如来としてその周りを如来や菩薩が囲み、四方の柱には金剛界曼荼羅が描かれています。

予約は「東寺 五重塔〈56回京の冬の旅〉#02b | 2021年度 第56回「京の冬の旅」文化財特別公開 拝観予約受付(京都市観光協会 DMO KYOTO)」へ。

事前予約優先で、希望日時の直前まで申し込みや変更が可能です。

交通

最寄り駅: 近鉄 京都線 東寺駅 / JR 京都駅

醍醐寺 三宝院
天下人の栄華を偲ぶ建築美と秘仏・弥勒菩薩像

期間: 1月8日(土)~3月18日(金)
※1月14日(金)、2月28日(月)~3月3日(木)は休止
時間: 1月・2月 9時~16時30分(16時受付終了) 3月 9時~17時(16時30分受付終了)
料金: 800円(別途「三宝院庭園・伽藍エリア 2ヶ所」拝観料1000円が必要)

京の冬の旅27年ぶりの公開です。

醍醐寺は理源大師聖宝が貞観16(874)年に、醍醐山の山頂に准胝・如意輪両観音菩薩を安置して営んだ草庵が始まりです。ここが上醍醐です。
延喜19(919)年にふもとの下醍醐の開発が始まり、釈迦堂が建立されました。
応仁の乱で焼失、衰退しましたが、第80代座主の義演が豊臣秀吉・秀頼父子の援助で復興させました。

豊臣秀吉は醍醐の花見を催すにさいして、当地にあった金剛輪院を改修して三宝院としました。
また、三宝院庭園(国特別名勝・国特別史跡)は秀吉自らが設計・施行しました。池泉回遊式庭園で、聚楽第から移した名石の藤戸石ほか豪壮な石組と刈り込みがあり、伏見城から移した茶室「枕流亭」があります。

初公開される弥勒堂(護摩堂)は三宝院の本堂です。快慶作の弥勒菩薩坐像(重文)が安置されています。
ほか、奥宸殿(重文)にて秀吉から贈られた「金の天目茶碗と天目台」などの寺宝が公開されます。
奥宸殿には修学院離宮の霞棚、桂離宮の桂棚と並び「天下の三大名棚」である醍醐棚があります。

予約は「醍醐寺 三宝院〈56回京の冬の旅〉#02c | 2021年度 第56回「京の冬の旅」文化財特別公開 拝観予約受付(京都市観光協会 DMO KYOTO)」へ。

事前予約優先で、希望日時の直前まで申し込みや変更が可能です。

醍醐寺 五重塔
千年の古塔 荘厳な密教空間

開催日: 1月29日(土)、30日(日)、2月27日(日)、28日(月)、3月12日(土)、13日(日)
時間: 10時~15時の間で30分おきに案内
料金: 1500円(別途「三宝院庭園・伽藍エリア 2ヶ所」拝観料1000円が必要)

五重塔(国宝)は平安時代の天暦6(952)年の竣工で、焼失を免れた唯一の創建当時の建物です。
京都市内現存最古の建物でもあります。

初層には両界曼荼羅図と真言八祖師像が描かれています。

僧侶の案内で五重塔を拝観し、鎮守社・清瀧宮拝殿にて写経をします。
所要時間約30分~40分

予約は「僧侶が案内する特別拝観醍醐寺五重塔 56回京の冬の旅#02e | 2021年度 第56回「京の冬の旅」文化財特別公開 拝観予約受付(京都市観光協会 DMO KYOTO)」へ。

事前予約優先で、希望日時の直前まで申し込みや変更が可能です。

交通

最寄り駅: 地下鉄 東西線 醍醐駅

西本願寺 書院
国宝・重文の宝庫 華麗なる桃山文化の粋

開催日: 1月~3月の限定日
※設定日は予約カレンダーをご覧ください。
時間: 10時~、11時~、13時30分~、15時~ の1日4回
所要時間60分~70分
料金: 2500円

西本願寺は「お西さん」と呼ばれます。
宗祖親鸞聖人が入寂してから10年経った文永9(1272)年に、吉水の地に建立した大谷廟堂が始まりです。
移転した山科本願寺や大坂石山本願寺を追われ転々としていたところ、天正19(1591)年に豊臣秀吉に京都の現在の地を与えられました。

今回、僧侶の案内付きで拝観できる書院(国宝)は、障壁画や欄間彫刻・格天井などが豪華な白書院と、203畳敷きの対面所からなります。

合わせて、現存最古の能舞台である北能舞台(国宝)、親鸞聖人の降誕会に祝賀能が舞われる南能舞台(重文)、池泉回遊式庭園の虎渓の庭(国特別名勝・国史跡)も拝観できます。

予約は「僧侶が案内する特別拝観西本願寺書院 56回京の冬の旅#02d | 2021年度 第56回「京の冬の旅」文化財特別公開 拝観予約受付(京都市観光協会 DMO KYOTO)」へ。

事前予約優先で、希望日時の直前まで申し込みや変更が可能です。

交通

最寄り駅: JR ・ 近鉄 京都線 ・ 地下鉄 烏丸線 京都駅 / JR 嵯峨野線 梅小路京都西駅

茶人ゆかりの禅寺を巡る

建仁寺塔頭 正伝永源院
没後400年記念 大名茶人・織田有楽斎ゆかりの寺

期間: 1月8日(土)~3月18日(金)
時間: 10時~16時30分 (16時受付終了)
※1月30日(日)、3月3日(木)は11時から公開
料金: 800円

細川頼春が菩提寺として建立した永源寺と、文永年間(1264~1275)に創建され元和4(1618)年に織田有楽斎が再興した正伝院が合併しました。

明治維新の頃に寺地が没収され、有楽斎好みの茶室「如庵」(国宝)と書院(重文)も移転させられて衰退しましたが、細川侯爵家が永源寺と合併させる形で復興させました。

如庵は平成8(1996)年に復元されました。

また、有楽斎が武野紹鴎を偲んで大坂の堺に建立した供養塔「紹鴎の塔」が、令和3(2021)年の秋に大阪・太閤園の庭園から移ってくることになりました。

織田有楽斎は織田信長の弟。兄の死後、剃髪して千利休に師事し、大坂冬の陣ののちに正伝院に隠棲しました。

予約は「建仁寺 正伝永源院〈56回京の冬の旅〉#01R | 2021年度 第56回「京の冬の旅」文化財特別公開 拝観予約受付(京都市観光協会 DMO KYOTO)」へ。

事前予約優先で、希望日時の直前まで申し込みや変更が可能です。

交通

最寄り駅: 京阪 京阪本線 祇園四条駅

大徳寺 聚光院
生誕500年の茶聖と天才絵師 美の競演

期間: 1月8日(土)~3月18日(金)
※1月20日(木)、27日(木)、28日(金)、2月2日(水)、27日(日)、28日(月)、3月9日(水)は休止
時間: 10時~16時30分 (16時受付終了)
料金: 800円

永禄9(1566)年に三好義継が、父の長慶(聚光院殿)の菩提を弔うために創建しました。

千利休は開山の大徳寺107世笑嶺宗訢の俗弟子で、建立のおりに多額の喜捨をし、茶道三千家の菩提寺になりました。

方丈の障壁画38面(国宝)(複製)は狩野松栄・永徳父子の筆で、室町時代から桃山時代への移行期の画期的な名作といわれます。

「閑隠席」(重文)は利休好みの三畳、四畳の「桝床席」(重文)と2つの茶室があります。
方丈前の庭園は利休の作庭と伝わり「百積の庭」とも呼ばれ、国の名勝に指定されています。

もとは船岡山火葬場の供養塔だった石造宝塔が利休の遺命で移され、利休の墓標になっています。

予約は「大徳寺 聚光院〈56回京の冬の旅〉#01V | 2021年度 第56回「京の冬の旅」文化財特別公開 拝観予約受付(京都市観光協会 DMO KYOTO)」へ。

事前予約優先で、希望日時の直前まで申し込みや変更が可能です。

交通

最寄り駅: 地下鉄 烏丸線 北大路駅

大徳寺 大光院
豊臣秀長の菩提寺に残る三武将ゆかりの茶席

期間: 1月17日(月)~3月18日(金)
※2月15日(火)~18日(金)は休止
時間: 10時~16時30分 (16時受付終了)
料金: 800円

京の冬の旅初公開です。

豊臣秀吉の弟で大和郡山城主だった、豊臣秀長の菩提寺です。

大光院は大徳寺117世の古渓宗陳(千利休の参禅の師)が開山となって郡山に建立されましたが、藤堂高虎が慶長年間(1596~1615)に大徳寺山内に移して創建しました。

表門は創建当時の慶長4(1599)年のもの、客殿・書院は文政年間(1818~1830)のものです。
客殿の襖絵「雲龍画」は狩野探幽筆の屏風を直したものと伝わります。

茶室「蒲庵」は黒田如水(官兵衛)好みで、如水の子の黒田長政、加藤清正、福島正則の3人の武将がそれぞれ一つずつ石を寄進したことから「三石(みついし)の席」とも呼ばれます。

予約は「大徳寺 大光院〈56回京の冬の旅〉#01W | 2021年度 第56回「京の冬の旅」文化財特別公開 拝観予約受付(京都市観光協会 DMO KYOTO)」へ。

事前予約優先で、希望日時の直前まで申し込みや変更が可能です。

交通

最寄り駅: 地下鉄 烏丸線 北大路駅

西陣 興聖寺
武将茶人・古田織部ゆかりの禅寺

期間: 1月8日(土)~3月18日(金)
時間: 10時~16時30分 (16時受付終了)
料金: 800円

京の冬の旅40年ぶりの公開です。

文禄年間(1592~1596)に虚応禅師が創建した大昭庵を、慶長8(1603)年に後陽成天皇の勅願で古田織部が再興しました。
その縁で「織部寺」の別名があります。

藤堂高虎が援助し、高虎が朝鮮から持ち帰って寄進した達磨像などが本堂(仏殿)に安置されています。

方丈では、写真家の杏橋幹彦さんが奉納した「青波の襖」(海中写真)を鑑賞することができます。

古田織部は千利休に師事し、利休七哲の一人に数えられます。
徳川秀忠に茶の湯を指南して、「織部焼」と呼ばれる大胆豪放な意匠の陶芸品を創出しました。
豊臣方に内通した罪を問われ、自刃しました。

墓地には織部の墓と、曾我蕭白の墓があります。

予約は「西陣 興聖寺〈56回京の冬の旅〉#01X | 2021年度 第56回「京の冬の旅」文化財特別公開 拝観予約受付(京都市観光協会 DMO KYOTO)」へ。

事前予約優先で、希望日時の直前まで申し込みや変更が可能です。

交通

最寄り駅: 地下鉄 烏丸線 鞍馬口駅

令和4(2022)年は寅年です

報恩寺の「鳴虎」は12年に一度、公開されます。

報恩寺
令和4年は寅年 秀吉ゆかりの「鳴虎」のある寺

期間: 【1期】1月8日(土)~16日(日) 【2期】1月17日(月)~3月18日(金)
時間: 10時~16時30分 (16時受付終了)
料金: 800円

京の冬の旅8年ぶりの公開です。

貞観8(866)年に慈覚大師円仁が創建、叡尊上人が再興し、応仁の乱で荒廃後に文亀元(1501)年に後柏原天皇の勅で慶誉上人が復興させ浄土宗に改めました。

豊臣秀吉の時代に現在地に移転しました。
明の画人の四明陶佾(しめいとういつ)筆の「鳴虎図」は、秀吉が聚楽第に持ち帰ったが毎夜ほえたので返されたとの伝承があります。

1期では「鳴虎図」の原本が、2期では「鳴虎図」の複製とふだん博物館に寄託していて拝観できない「大黒天像」(重文)が公開されます。

ほか、快慶作と伝わるご本尊の阿弥陀三尊像や、「撞かずの鐘」と呼ばれる平安時代後期の梵鐘(重文)などが拝観できます。

予約は「報恩寺〈56回京の冬の旅〉#01Y | 2021年度 第56回「京の冬の旅」文化財特別公開 拝観予約受付(京都市観光協会 DMO KYOTO)」へ。

事前予約優先で、希望日時の直前まで申し込みや変更が可能です。

交通

最寄り駅: 地下鉄 烏丸線 今出川駅

「ちょっと一服」 今年もあります。

「京の冬の旅」非公開文化財特別公開14ヶ寺のうち、3ヶ寺を拝観してスタンプを集めると、所定の場所で「ちょっと一服」お茶とお菓子などの特典があります。

期間: 1月8日(土)~3月18日(金)

スタンプ用紙はJR京都駅ビル2階の「京都総合観光案内所〈京なび〉」、もしくは各公開寺院の受付で入手できます。
拝観料を支払ったときにスタンプを押してもらえます。
3つ集めて、お好きな接待箇所でゆったりしてください。

接待箇所一覧は「京の冬の旅スタンプラリー」をご覧ください。

京都・特別拝観

Posted by 管理人めぶき