清少納言の書いた『枕草子』は、随筆・歌枕集・日記・和歌・物語をひとまとめにした、分類に囚われない新しい文学です。
彼女自身は、村上天皇の御代に『後撰和歌集』を編纂した「梨壺の五人」のうちの一人の、清原元輔の娘と期待されることにコンプレックスを持っていました。晴れの場で父のような素晴らしい歌を詠むことはできないし、自分のまずい歌で父の名声を汚してはならない、と。
神さま、ほとけさま、枕草子、ふるいもの、新しいもの
清少納言の書いた『枕草子』は、随筆・歌枕集・日記・和歌・物語をひとまとめにした、分類に囚われない新しい文学です。
彼女自身は、村上天皇の御代に『後撰和歌集』を編纂した「梨壺の五人」のうちの一人の、清原元輔の娘と期待されることにコンプレックスを持っていました。晴れの場で父のような素晴らしい歌を詠むことはできないし、自分のまずい歌で父の名声を汚してはならない、と。
藤原行成ファンのみなさまに朗報です。
吉川弘文館の人物叢書『藤原行成』が復刊されました。
歴史書の専門出版社16社によって結成されている「歴史書懇話会」の復刊企画、「歴懇リバイバル2011」で『藤原行成』の復刊が決まりました。
定子ファミリーによって一人前となった一条天皇ですが、父からの皇統を繋ぐには強固な後ろ盾が必要でした。
それは伊周の中関白家ではなく、道長の九条家でした。
当時の婚姻は「妻問婚」でしたが、天皇であっても妻側の父親の財力が必要でした。
『枕草子』の背景、没落していく中関白家と身の置き所のない中宮定子を生み出したのは「頭の弁」藤原行成、その人です。
このところ、ネットや図書館で、『枕草子』関連の資料をあさる生活をしています。
清少納言にかかわる、藤原行成以外の男性についても調べ始めました。
四納言のひとりであり、三蹟のひとりでもある藤原行成について調べ始めました。
『大鏡』によると、行成は「地獄の冥官も召すを延期したほどの正直者」だそうです。