奈良 秋の特別公開2023 (奈良市)

奈良・仏閣,奈良・特別拝観,奈良・神社

奈良市の2023年秋(10月から紅葉の公開終了まで)の、各社寺の秋の特別公開や特別拝観・イベントをまとめました。

各社寺の公式サイトと「奈良市観光協会サイト」からの情報です。

11月の行事のうち新嘗祭は「新嘗祭に参列できる神社 京都・奈良」のほうでくわしく書いていますので、よろしければご覧ください。

目次

奈良公園かいわいの各社寺の行事と特別拝観

東大寺 転害会

とき: 10月5日(木) 10時頃~

勧進所八幡殿にて法要終了後、もとは東大寺の鎮守社の八幡宮(現在の手向山八幡宮)のご神体だった僧形八幡神坐像(国宝)が特別ご開帳されます。

あわせて、勧進所阿弥陀堂の五劫思惟阿弥陀如来坐像(重文)、公慶堂の公慶上人坐像(重文)もご開扉されます。

東大寺 東大寺開山良弁僧正1250年御遠忌法要

とき:
10月14日(土) 開日 顕無辺仏土功徳経講讃舞楽法要
 9時30分~ 行列天皇殿出発
 10時~ 法要 舞楽、献茶・献花、読経など

10月15日(日) 中日 良弁僧正御遺徳奉賛伎楽法要
 9時30分~ 行列天皇殿出発
 10時~ 法要 奉唱、献茶・献花、伎楽、読経など

10月14日(土) 開日 顕無辺仏土功徳経講讃舞楽法要
 9時30分~ 行列天皇殿出発
 10時~ 法要 舞楽、献茶・献花、読経など

聖武天皇は盧舎那仏の造顕にあたり、東大寺の前身となった寺院の一つの金鐘寺(現在の法華堂)にて良弁僧正に教えを請いました。
そして東大寺を創建し、良弁僧正を初代別当としました。

東大寺開山良弁僧正1250年御遠忌記念「秘仏 国宝・法華堂執金剛神立像 特別開扉」

とき: 10月1日(日)~16日(月) 8時30分~16時

事前の予約は不要です。
国宝法華堂(三月堂)にて、秘仏の執金剛神立像(国宝)と執金剛神立像模刻像がご開扉されます。

執金剛神立像は、良弁僧正の念持仏といわれます。
金剛杵を持ち、仏法を守護する神です。
ふだんは毎年12月16日の「良弁忌」のみご開扉されています。

東大寺開山良弁僧正1250年御遠忌記念「秘仏 国宝・良弁僧正坐像 特別拝観」

とき: 10月28日(土)~11月19日(日) 8時30分~16時 

法華堂にて良弁僧正坐像(国宝)が特別ご開扉されます。

ふだんは良弁僧正坐像は開山堂に安置され、毎年12月16日の「良弁忌」のみご開扉されています。

華厳宗大本山 東大寺 のサイトへはこちらからどうぞ
交通

最寄り駅: 近鉄 奈良線 近鉄奈良駅

第75回 正倉院展

とき: 10月28日(土)~11月13日(月) 8時~18時(金・土・日祝日は20時まで)

今年は東大寺の初代別当になった良弁の1250年ご遠忌にあたるため、良弁が自ら著名した文書を含む「正倉院古文書正集 第七巻」〔小僧都良弁牒ほか〕が出陳されます。

聖武天皇の遺愛の品で正倉院の名宝を代表する「九条刺納樹皮色袈裟」(刺し子縫いの袈裟)や、螺鈿の装飾が異国文化を表わす「楓蘇芳染螺釧槽琵琶」(螺釧飾りの四絃琵琶)、東大寺で使用された仏具などが公開されます。

当日券の販売はありません。
すべて事前予約制の「日時指定券」の購入が必要です。
「日時指定券」の販売は10月5日(木)10時から。
販売はローソンチケット(インターネット・ローソン各店舗・ミニストップ各店舗)、CNプレイガイド展覧会オンラインチケットにて。

くわしくは正倉院展公式ホームページ をご覧ください。
交通

最寄り駅: 近鉄 奈良線 近鉄奈良駅

興福寺 大般若転読会・南円堂特別開扉

とき: 10月17日(火)

南円堂をご開扉し、慈悲の羂索で人々を救う不空羂索観音菩薩さまのご宝前で大般若経全600巻を転読して、所願成就を祈願します。
内部の四天王立像(国宝)、法相六祖坐像(国宝)も拝観できます。

南円堂は、藤原冬嗣が父の内麻呂の追善のために建立しました。

興福寺 北円堂特別開扉

とき: 10月21日(土)~11月5日(日) 9時~16時45分

運慶らの作による、木造弥勒如来坐像(国宝)、無著・世親立像などが公開されます。
北円堂は、現存するうちでもっとも美しいといわれる八角円堂です。

興福寺を創建した藤原不比等の1周忌に、元明天皇と元正天皇が長屋王に命じて建立しました。

法相宗大本山 興福寺 のサイトへはこちらからどうぞ
交通

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春日大社 春日若宮正遷宮一年感謝・平安祈願

とき: 10月28日(土) 11時~ 14時30分~

若宮神社にて、昨年の若宮正遷宮(本殿遷座祭)から無事に1年を経過したことを感謝し、平和を祈願します。

14時30分からの神事のあと、南都楽所により舞楽「蘭陵王」が奉納されます。
予約不要です。

春日大社 文化の日萬葉雅楽会

とき: 11月3日(金・祝) 13時~

萬葉植物園の池の水面に設置された浮舞台にて、春日大社に伝わる管弦と舞楽が南都楽所により奉納されます。

世界遺産 春日大社 のサイトへはこちらからどうぞ
交通

最寄り駅: 近鉄 奈良線 近鉄奈良駅

ならまちかいわいの各社寺の行事と特別拝観

不空院 不空羂索観音特別拝観

とき: 10月17日(火)  9時~16時30分

不空院のご本尊の不空羂索観音菩薩坐像が、特別ご開扉されます。
不空羂索観音さまは春日大社の武甕槌命の変化のお姿といわれ、東大寺の法華堂(三月堂)の立像、興福寺の南円堂の坐像とともに「三不空羂索観音」と称されます。

不空院 秋の特別拝観

とき: 10月28日(土)~11月14日(火) 9時~16時30分

ふだん拝観できない本堂と宇賀弁財天堂(鎮守堂)にお参りすることができます。

宇賀弁財天さまは、女性の救済と庇護に力を尽くす神さま。
境内の「えんきりさん・えんむすびさん」、不遇の女性を助けてくれる聖武天皇の第一皇女の井上内親王、如意輪観音さまが揃い、不空院は「女性救済のお寺」です。

縁切り寺 南都春日山 不空院 のサイトへはこちらからどうぞ
交通

最寄り駅: 近鉄 奈良線 近鉄奈良駅

福智院 宝冠の十一面観音菩薩立像(秋季)特別公開

とき: 10月17日(火)~23日(月)、11月1日(水)~7日(火) 9時~16時(受付終了)

伊勢の裏鬼門を守っていらっしゃった観音さまです。廃仏毀釈により、福智院に迎えられました。
方除けのご利益があります。
ご本尊の、高さ7メートルもある地蔵菩薩坐像にもお参りできます。

交通

最寄り駅: JR 万葉まほろば線(桜井線) 京終駅 / 近鉄 奈良線 近鉄奈良駅

元興寺 秋季特別展「菅原遺跡と大僧正行基・長岡院」

とき: 10月21日(土)~11月12日(日) 9時~16時30分(受付終了)

2021年、(公財)元興寺文化財研究所が奈良市疋田町にある菅原遺跡を発掘調査したところ、円筒形の建物の跡が見つかりました。
奈良時代に唐から知識を持ち帰って建立した「多宝塔」で、行基の供養塔ではないかとみられています。

今秋の特別展では、出土した遺物や発掘現場の写真・周辺の関連資料などを展示し、復元された円形建物についても紹介されます。

また、板絵智光曼荼羅(重文)も特別ご開扉されます。

交通

最寄り駅: 近鉄 奈良線 近鉄奈良駅 / JR 万葉まほろば線(桜井線) 京終駅

御霊神社 秋季例大祭

とき:
10月12日(木) 宵宮祭
 16時30分~ 祭典
ごりょーいち、縁日があります。
バルーンアートは中止になりました。

10月13日(金) 本宮祭
 10時~ 祭典
 12時~ 渡御
 15時頃 遷幸、獅子舞奉納

平安時代に京の神泉苑で行なわれた御霊会(のちに祇園祭に発展)に由来します。
政争に巻き込まれて非業の死を遂げた御霊の方々を慰めて鎮魂するため、僧侶が読経し供物を捧げ雅楽奉納などを盛大に行なったのが始まりです。

「第五十代桓武天皇勅願社」ならまち 御霊神社 のサイトへはこちらからどうぞ
交通

最寄り駅: JR 万葉まほろば線(桜井線) 京終駅 / 近鉄 奈良線 近鉄奈良駅

崇道天皇社 秋祭り

とき:
10月14日(土) 
 17時~ 宵宮祭
 18時~20時 お餅つき

10月15日(日)
 10時~ 例大祭

宵宮祭で搗かれたお餅はきなこ餅にして、参拝者に振る舞われます(持ち帰り)。

崇道天皇社のご祭神は、光仁天皇の皇子である早良親王です。
藤原種継暗殺事件で桓武天皇に無実の罪をきせられ、失意のうちに逝去し淡路に埋葬されました。
桓武天皇の息子の平城天皇は即位後、崇道天皇と追号された早良親王を紀寺の地にお祀りしたのが、崇道天皇社の始まりです。

交通

最寄り駅: JR 万葉まほろば線(桜井線) 京終駅 / 近鉄 奈良線 近鉄奈良駅

きたまちかいわいの社寺の行事・特別公開

奈良豆比古神社 翁舞

とき: 10月8日(日) 20時~

春日王(志貴皇子の子)の病気平癒のため、散楽と俳優(わざおぎ)に長けた第1皇子浄人王と、第2皇子安貴王が祈願の舞を奉納したのが始まりです。
能・狂言の発達以前の古い形が残る舞で、国の重要無形民俗文化財に指定されています。

一般公開されますが、奈良豆比古神社公式のYouTubeから配信されます。

奈良豆比古神社は、光仁天皇(第6皇子 白壁王)が奈良山春日離宮に志貴皇子をお祀りして建立されました。

公式サイトはないので、奈良豆比古神社 | 奈良市観光協会サイト をご覧ください。
交通

JR 奈良駅西口から近鉄奈良駅経由 奈良交通バス27、81、118系統「青山住宅行き」 「奈良阪」下車

般若寺 白鳳秘仏特別公開

とき: 10月7日(土)~29日(日) 9時~16時30分(受付終了)

宝蔵堂にて、秘仏の白鳳阿弥陀如来立像(重文)、胎内仏三尊(重文)ほかの寺宝が公開されます。
聖武天皇が平城京の王城鎮護のために奉納したと伝わります。

奈良 法性山 般若寺 ~ コスモス寺 ~ のサイトへはこちらからどうぞ
交通

JR 奈良駅西口から近鉄奈良駅経由 奈良交通バス 「般若寺」下車

  • 27、81、118系統「青山住宅行き」
  • 153、154系統「州見台八丁目行き」

大安寺かいわいの寺院の行事と特別公開

大安寺 十一面観音像特別開扉

とき: 10月1日(日)~11月30日(木) 9時~16時(受付終了)

大安寺は、聖徳太子が創建した熊凝精舎(百済大寺)に始まります。
藤原京から平城京に遷都したさいに、大安寺(大官大寺)も現在地に移りました。

秘仏のご本尊の十一面観音像が特別ご開扉されます。
今年の4月にリニューアル工事が完了した宝物殿も、合わせて拝観できます。

大安寺 開山忌(道慈律師忌・大般若経転読会)

とき: 11月2日(木) 14時~

大安寺を開いた道慈律師の遺徳を偲ぶ法要です。

道慈律師は奈良時代の高僧で、長安で学んで三論宗を伝えて大安寺の伽藍を完成させ、いま全国のお寺で行なわれている「大般若会」を興しました。

「南都七大寺 癌封じ」大安寺 のサイトへはこちらからどうぞ
交通

近鉄 奈良駅からJR 奈良駅東口経由 奈良交通バス 「大安寺」下車

  • 135、136系統「白土町行き」
  • 79、87、90系統「シャープ行き」
  • 86系統「イオンモール大和郡山行き」
  • 16、19系統「杏中町行き」

西大寺・西ノ京かいわいの各寺院の行事と特別公開

薬師寺 天武忌・万燈会

とき: 10月8日(日) 18時~
 10時30分 十二神将練り供養 金堂前
 11時 大般若経転読法要 金堂
 14時30分 柴燈大護摩(火渉三昧) 不動堂前
 18時 万燈会点灯 大講堂前
 18時30分 天武忌法要 大講堂

天武天皇のご命日の法要です。
天武天皇は皇后の鵜野讃良皇女(のちの持統天皇)の病気平癒を祈願して薬師寺の建立を発願しましたが、完成を見ずに崩御しました。
持統天皇が遺志を継いで、藤原京に薬師寺を造営しました。

万燈会は約1000基の灯籠を大講堂前に並べ、天武天皇に献上します。

天武天皇・持統天皇・大津皇子三神像公開

とき: 10月7日(土)~9日(月・祝) 8時30分~16時30分

今年は大講堂にて小倉遊亀画伯筆の「天武天皇・持統天皇・大津皇子三神像」が公開されます。

薬師寺 国宝東塔落慶記念 東塔・西塔特別公開

とき: 4月28日(金)~2023年1月15日(月) 8時30分~16時30分(受付終了)

国宝東塔の初層内、ならびに西塔内初層の中村晋也作「釈迦八相像(東塔因相・西塔果相)」が一般公開されます。
東塔因相は初公開です。

東塔は奈良時代の730年に創建された、平城京でもっとも古い建物です。
2009年からの史上初の全面解体修理が2021年に竣工し、流行り病いのため延期されていた特別公開がやっと実施されることになりました。
東塔落慶記念切り絵ご朱印「仏舎利」「白鳳」が授与されます。1000円 なくなり次第終了です。

法相宗大本山 薬師寺 のサイトへはこちらからどうぞ
交通

最寄り駅: 近鉄 橿原線 西ノ京駅

唐招提寺 釈迦念仏会

とき:
10月21日(土) 14時(開白)、19時(初夜)
10月22日(日) 4時(後夜)、14時(日中)、19時(初夜)
10月23日(月) 4時(後夜)、7時(結願)

釈迦念仏会は、鑑真和上が請来した仏舎利に「南無釈迦牟尼仏」を唱える法要です。
堂内への参拝可能です。

礼堂内陣特別拝観

とき:
10月21日(土)・22日(日) 9時~16時
10月23日(月) 9時~15時
※ 法要中は拝観休止です。

礼堂内陣にて「如来舎利三千粒」を納める金亀舎利塔(国宝)と、釈迦如来立像(重文)に拝観できます。

唐招提寺 鑑真和上来日1270年記念 御影堂特別公開

とき:
10月8日(日)、9日(月・祝)、13日(金) 9時~16時
11月23日(木)~25日(土) 10時~15時

今年は唐招提寺の開祖の鑑真和上が来日してから1270年に当たります。
毎年6月のみ特別公開されている、鑑真和上像を安置する御影堂が10月と11月にも公開されることになりました。

個人の参拝者は予約不要で、当日に整理券が配布されます。
入堂は最大250名限定とし、1時間あたり150枚配られます。

「天平の息吹を伝える律宗の総本山」 唐招提寺 のサイトへはこちらからどうぞ
交通

最寄り駅: 近鉄 橿原線 西ノ京駅

西大寺 秘仏愛染明王坐像特別開扉

とき: 10月25日(水)~11月15日(水) 9時~16時(受付終了)

ふだん秘仏として愛染堂の中央厨子に安置されている愛染明王坐像が特別ご開扉されます。

愛染明王坐像は、鎌倉時代に西大寺を復興した叡尊が願主になり仏師善円が造立した小さなお像です。
縁結びのご利益があります。

あわせて聚宝館も特別開館します。

真言律宗総本山 西大寺 のサイトへはこちらからどうぞ
交通

最寄り駅: 近鉄 奈良線 ・ 京都線 ・ 橿原線 大和西大寺駅

興福院
静寂に包まれた佐保路の尼寺 興福院特別拝観

とき: 11月24日(金)~26日(日) 9時~15時30分

通常非公開のお寺です。
この3日間のみ、予約なしで拝観できます。

奈良時代のご本尊の阿弥陀三尊像(重文)、小堀遠州好みの客殿の庭園(重文)、奈良では珍しい徳川家ゆかりの霊廟建築などが公開されます。

また、客殿檜皮葺屋根の全面修理の勧進のため、茶室「龍松庵」と「長闇堂」も特別公開されます。

公式サイトはないので「興福院|奈良県観光[公式サイト] あをによし なら旅ネット」 をご覧ください。
交通

  • JR 奈良駅 / 近鉄 大和西大寺駅から 12、14系統奈良交通バス 「佐保小学校前」下車

佐保・佐紀路の各寺院の特別拝観

法華寺門跡 秋の特別公開

とき: 10月25日(水)~11月13日(月) 9時~16時30分

本堂にて秘仏の国宝十一面観音菩薩像が特別ご開扉されます。
開基の光明皇后を模した像といわれます。

慈光殿では、光明皇后臨終の枕仏と伝わる国宝「絹本着色阿弥陀三尊および童子像」などが特別公開されます。

交通

最寄り駅: 近鉄 奈良線 新大宮駅

海龍王寺 秋季特別公開

とき: 10月25日(水)~11月13日(月) 9時~17時(閉門)

鎌倉時代に慶派の仏師が、光明皇后自ら刻まれた十一面観音像をもとしにて作られました。
精緻な頭飾や装身具、優美な身体のラインや優しい右手から「美仏」と称されます。

合わせて、光明皇后筆の自在王菩薩経、弘法大師筆の隅寺心経、毘沙門天画像も公開されます。

西金堂の五重小塔(国宝)も公開されます。
天平時代の作で、小さな寺域(光明皇后宮)に収まるよう東金堂と東西で建築物の中に五重小塔を収めたのではないかと考えられています。

海龍王寺 布薩の行法

中止になりました。

とき: 11月第1土曜・日曜

真言律宗 海龍王寺 のサイトへはこちらからどうぞ
交通

最寄り駅: 近鉄 奈良線 新大宮駅

不退寺 秋期寺宝特別公開

とき: 10月1日(日)~11月30日(木) 9時~16時30分(受付終了)

平城天皇が嵯峨天皇に譲位後に造営した「萱の御所」を、平城天皇の孫にあたる在原業平が自ら聖観音像を刻んで、父の阿保親王の菩提を弔うため寺に改めたのが不退寺の始まりです。

3年ぶりに、勢揃いのご本尊の聖観音菩薩立像(重文)と五大明王像(重文)にお参りできます。
弘法大師ご生誕1250年を記念して、弘法大師坐像にも特別拝観できます。

ほか、在原業平朝臣画像、伊勢物語、本堂修理のさいに発見されたこけら経などの寺宝も公開されます。

不退寺(業平寺) のサイトへはこちらからどうぞ
交通

最寄り駅: 近鉄 奈良線 新大宮駅

富雄かいわいの寺院の行事と特別公開

霊山寺 秋薔薇と秘仏宝物展

とき: 10月23日(月)~11月12日(日) 10時~16時

秋薔薇の香る頃、本堂内陣に入ってご本尊の薬師如来坐像、日光・月光菩薩、十一面観音、毘沙門天、極彩色四天王などにお参りすることができます。

バラ庭園には、200種類2000株のバラが植えられています。
花の盛りの時期にはティーテラスが開店します。

霊山寺 菩提僊那納経会

とき: 11月3日(金・祝)
 9時~16時 写経(随時)
 11時~ 法要 本堂にて
 11時30分~13時30分 中食(カレー) 聚楽殿にて
 13時30分~14時30分(予定) 講演 天龍閣にて

霊山寺開山の菩提僊那はインドの僧で、長安から日本に渡って東大寺の大仏開眼の大導師を勤めました。
菩提僊那の遺徳を偲ぶ法要が行なわれ、写経を納めます。

この日のみ、三重塔(重文)の初層が開扉され、巨勢金岡筆と伝わる極彩色の壁画(重文)が公開されます。
10時~16時

大和國 登美山鼻高 霊山寺 のサイトへはこちらからどうぞ
交通

近鉄 富雄駅発 奈良交通バス 50系統「若草台行き」乗車 「霊山寺」下車

山辺の道・北かいわいの各寺院の特別公開

帯解寺 秘仏・秘宝特別開帳

とき: 11月1日(水)~10日(金) 9時~16時

ご本尊の帯解子安地蔵菩薩(重文)ほか、秘仏の春日赤童子や不動明王・三面六臂大黒天、絵画などが展示公開されます。

交通

最寄り駅: JR 万葉まほろば線(桜井線) 帯解駅

正暦寺 秋季特別拝観

とき: 11月3日(金・祝)~12月3日(日) 9時~17時(閉門)

本堂にて秘仏のご本尊薬師如来倚像(重文)と仏画が拝観できます。

正暦寺は奈良市内で指折りの紅葉の名所で、「錦の里」と呼ばれます。

菩提山真言宗大本山 正暦寺 のサイトへはこちらからどうぞ
交通

交通: JR 奈良駅・天理駅 または 近鉄 奈良駅・天理駅からタクシー

奈良交通の臨時直行バスが運行されます。JR 奈良駅発・近鉄 奈良駅経由。
11月11日(土)~11月26日(日)の土・日祝日のみ運行
くわしくは「正暦寺|季節の臨時バス|奈良交通ホームページ」をご覧ください。

弘仁寺 秘仏本尊 虚空蔵菩薩像特別公開

とき: 11月1日(火)~30日(水) 13時~17時

秘仏でご本尊の虚空蔵菩薩像は、弘法大師の自作と伝わります。

本堂の正面左の裏側に掲げられている江戸時代の算額は、奈良市指定有形民俗文化財です。

「十三詣り・算額の寺」虚空蔵山 弘仁寺 のサイトへはこちらからどうぞ
交通

JR 奈良駅東口発 近鉄 奈良駅経由 奈良交通バス 82、92系統「天理駅行き」乗車 「下山」下車 奈良市コミュニティバス(9時05分・13時14分発 交通状況により遅延の可能性あり)乗り換え 「高樋町」下車 徒歩5分

奈良市コミュニティバス(高樋線代替)のダイヤ、ルートは奈良市公式サイトをご覧ください

都祁の神社の行事

八柱神社 題目立

とき: 10月12日(木) 19時~21時

八柱神社の秋祭の宵宮にて奉納される行事です。
謡や動作を行なわない能の源流をなす民俗芸能として、国の重要無形民俗文化財指定、ユネスコの無形文化遺産に登録されています。

所在地: 奈良市上深川町240

交通

名阪国道 小倉ICから約5分

秋夜の奈良旅 2023

奈良市観光協会が主催する、世界遺産6社寺の夜間特別参拝です。
予約不要です。

東大寺 国宝・大仏殿 夜間特別参拝

とき: 11月3日(金・祝)・4日(土)、10日(金)・11日(土)、17日(金)・18日(土)、24日(金)・25日(土)
 18時~19時45分(受付終了) 17時に一旦閉門

大仏殿正面の中門が開かれて、大仏さまこと国宝盧舎那(毘盧遮那)仏にお参りすることができます。
ご朱印の授与・観相窓の開扉はありません。

交通

最寄り駅: 近鉄 奈良線 近鉄奈良駅

春日大社 大宮・若宮御本殿夜間特別参拝と万燈籠特別開催 ~ 「春日若宮御祭図屏風」複製 特別公開中(若宮神楽殿) ~

とき: 11月4日(土)、11日(土)、18日(土)、25日(土)
 17時30分~19時45分(受付終了) 17時に一旦閉門

大宮(本社)と境内摂社の若宮の本殿にお参りすることができます。

境内の若宮御間道の石燈籠と、大宮回廊内の約1000基の釣燈籠に灯りがともります。

若宮神楽殿にて「春日若宮御祭図屏風」(複製)が拝観できます。

ご朱印の授与は20時まで。

交通

最寄り駅: 近鉄 奈良線 近鉄奈良駅

興福寺 中金堂夜間特別拝観

とき: 11月3日(金・祝)・4日(土)、10日(金)・11日(土)、17日(金)・18日(土)、24日(金)・25日(土)
 17時30分~19時45分(受付終了) 17時に一旦閉門

2018年に、約300年ぶりに再建落慶した中金堂にお参りすることができます。
法相宗の祖師を柱に描いた色鮮やかな「法相柱」が復興、中金堂ご本尊の釈迦如来坐像も落慶に合わせて修復されました。
ご朱印の授与は20時まで。

交通

最寄り駅: 近鉄 奈良線 近鉄奈良駅

元興寺 国宝・極楽堂(本堂)夜間特別参拝と境内ライトアップ

とき: 11月3日(金・祝)・4日(土)、10日(金)・11日(土)、17日(金)・18日(土)、24日(金)・25日(土)
 18時30分~20時 17時に一旦閉門

国宝極楽堂の夜間特別拝観と境内のライトアップが行なわれます。

また通常非公開の国宝禅堂の扉が開かれて、須田剋太画伯の作品を屋外から鑑賞できます。

ご朱印の授与は20時まで。

交通

最寄り駅: 近鉄 奈良線 近鉄奈良駅 / JR 万葉まほろば線(桜井線) 京終駅

唐招提寺 国宝・金堂 夜間特別参拝

とき: 11月4日(土)、11日(土)、18日(土)、25日(土)
 17時30分~19時45分(受付終了) 17時に一旦閉門

国宝金堂にて、ご本尊の盧舎那仏坐像(国宝)、薬師如来立像(国宝)、千手観音菩薩立像(国宝)などにお参りすることができます。

ご朱印の授与は20時まで。

交通

最寄り駅: 近鉄 橿原線 西ノ京駅

薬師寺 玄奘三蔵院伽藍と平山郁夫大唐西域壁画特別公開

とき: 11月4日(土)、11日(土)、18日(土)、25日(土)
 17時30分~19時45分(受付終了) 17時に一旦閉門

玄奘三蔵院伽藍にて玄奘塔がご開扉され、玄奘三蔵訳経像を拝観できます。
また、大唐西域壁画殿にて平山郁夫画伯の大壁画も鑑賞することができます。

ご朱印の授与は20時まで。

交通

最寄り駅: 近鉄 橿原線 西ノ京駅