八朔

2006年8月4日京都・花街

京都の花街には、8月1日に芸事のお師匠さんの家やお茶屋さんに挨拶してまわる「八朔(はっさく)」という行事があります。
祇園でも、芸妓さんや舞妓さんたちが黒紋付を着て挨拶まわりをしていました。

八朔とは旧暦八月朔日のことです。

昔、農家ではその年に実を付けた稲穂を主家や知人に贈り、豊作祈願やその前祝を行なっていたそうです。
これが町人にも伝わり、上下関係なく贈り物をして祝う習慣ができました。
八朔は「田の実の節」、田の実=頼み となって、「君臣相頼む」日となりました。

鎌倉時代には、武家でもこの習慣が取り入れられました。
江戸時代には徳川家康の江戸入城の日が八月朔日だったこともあって、諸国の大名や旗本が将軍に挨拶をする大事な行事の日でした。

現在では、八朔の伝統は京都の花街に残っています。

さて、8月1日は、京都市の午前中の気温が30度近かったです。
その中を黒紋付とは大変ですね。
旧暦の八月一日は今年は9月22日。
この頃には稲穂は頭を垂れているし、黒紋付でもさほど暑くはないでしょうに。

Posted by 管理人めぶき